コロナウイルスの思わぬ影響

ゴールドコーストの日常





今日の夜7時からオーストラリアは外国人の入国を禁止する。

いよいよ、日本から来ることも日本に帰ることも実質出来なくなって、その目途も立たなくなった。

ワーキングホリデーでオーストラリアに来ていた日本人は早々に帰国したか残ってなんとか働いている。

私にとってはオーストラリアにぎりぎりのタイミングで滑り込めたこと本当に運が良かったと思っている。





こちらは鎖国状態だけれど、練習環境や練習状況も全く変わらない。

むしろレースが無くなったことで、チーム練習の強度が高く、量も増えてきた。





コーチも2024年パリオリンピックを目指すうちのチームにとっては2020年の結果に固執する必要がない。

むしろ出来て間もないチームで新メンバーも多いのでトレーニングに集中できる方が有難いといった感じ。




100人以上が集まる集会も政府で禁止されているので、レースもほぼキャンセル。

イベントが無くなり、観光客も一気に居なくなったゴールドコーストは少し寂しい気もするし、飲食や観光業は大打撃を受けるだろう。

苦しい状況はどこの国も変わらない。健康と衛生に気をつけて生きるしかない。





3日前からスーパーで肉が手に入らない状況になっている。

こちらもコロナウイルスに対する間違った情報が流れていて、肉とトイレットペーパーの買い占めが始まってしまった。

豆腐や豆類はたくさん売れ残っていたのでたんぱく源としてとりあえずそれらを手に取った。




今日の食事をどうしようか。と考えていた時にインド人家庭にホームステイしていた時のことを思い出した。





私がホームステイしていたその家庭はヒンドゥー教を信仰していて、宗教上1週間肉を食べない期間がある家庭だった。

特定の祝日には断食も行われた。

ヒンドゥー教と一言で言っても、家庭や宗派によってルールは様々で全く肉を食べない人たちもいれば、

牛豚は食べないなど、特定の食品を避ける人たちもいる。




私がホームステイしていたファミリー。寺院に行く前みんなでサリに着替えた

また、自分の家庭で安心して安全なものを食べることが一番良いと考えられていたので、3か月間生活を共にさせてもらっても、外食は一度もなかった。

けがれの無いよう生きることを重んじているようだった。





神様の為にけがれない自分でいるよう律しているわけだけど、

おそらくは神様への信仰心を借りて自分を律していたのだと思う。

他にも様々なルールを教わった。




朝、太陽礼拝をする

他人の頭を触ってはいけない

神様が居心地の良いように身体と住居を清潔に保たなくてはいけない

手で食事を取るので、手をよく洗う

鏡、金属ガラスはピカピカに磨く

排水溝、トイレなど水場は自分が使った後必ず洗う

ヨガをして呼吸を意識する

寺院に通う週は肉を食べない

脚を出さない

結婚相手は親と宗教、神様によって決められる

基本的に女性が家事をして家を守る




これらを守ることが自分の衛生、生活習慣、在り方、安全を守ることに繋がっているなと思った。

世界のスタンダードから見ると、普段自分の宗教を意識せずに生きていることの方が珍しい。





この生活習慣や宗教上のルールを経験していたことで、あ!一週間肉無くても私は大丈夫なんだということを思い出した。

まさに経験は財産で、豆腐を入れて、ココナッツミルクを使いグリーンカレーを作った。

肉が無くても十分満足だった。




そんな肉無し生活3日目の今朝。

オフの日はがっつり寝て、昼近くまで目が覚めないこともあるのに、6時には目が覚めた。

頭がすっきり冴えていて、目覚めも良かった。

いつも通り、体温、SpO2、心拍、体重を測定。





すると、体重-1kg、心拍数-5拍になっていた。

昨日ポイント練習でハードに追い込んだにも関わらず筋肉痛もほとんどない。






ベジタリアンアスリートも多くいるが、そのほとんどがパフォーマンスを上げるために菜食主義を選択している。

しばらくは肉が手に入りにくい状況が続くので、菜食主義を試してみて、パフォーマンスへの影響も観察してみようと思う。





コロナウイルスによって思わぬパフォーマンスアップのヒントを得た。

大変な状況には変わりないけれど、この経験がまた新たな価値を生むかもしれない。

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